解説 |
パラティヌス王国には、金の民、藍の民、南部部族の3民族が混在している。
 金の民。白い肌に金色の髪、青や緑の瞳を持つ民族。長い年月のあいだ農耕・牧畜生活を行い、他民族との争いが少なかったため、比較的温厚な気質を持つ民族。パラティヌス王国での人口比率は2番目に多い。金の民である開闢王が藍の民を降伏させて建国したという経緯から貴族には金の民が圧倒的に多く、開闢王にちなんで金髪碧眼を尊ぶ風習が残る。
 藍の民。白から褐色の肌に茶色か藍色の髪、藍色や茶、黒色の瞳を持つ。他民族との争いを繰り返してきたため、金の民に比べると粗野で好戦的。武を尊ぶ民族で、戦いに従事する者は呪術的な意味から髪を編む風習がある。人口比率は最も多く、その地位は貴族から奴隷まで様々である。
 南部部族。褐色の肌に、茶色や黒の真っ直ぐな髪と瞳を持つ民族。王国の南部地域で生活をしていた先住の少数民族。農耕に向かない土地での狩猟や採集を中心に自給自足の暮らしをしてきたため、文化的に他の民族よりも遅れている。近年は対等に交流し、文化面でも近付きつつあったが、11年前の南部併合によって下級民として差別され、強制労働を強いられている。同族意識が高い。
他に、西部地域南部では、旧ニルダム王国のボルマウカ人が強制労働を強いられている。 |