ヴァンパイアの誕生
× 未知のウィルス・細菌・遺伝子操作
× 寄生生物・異種人類など
(『
吸血鬼エフェメラ
』のような寄生生物や、『BLOOD』で語られる翼手、ネアンデルタール人のような現生人類とは異なる系統樹に属する亜人類、来たるべき民族ヴリル・ヤなど。)
× 起源となった人物・モノ
リリス
(リリム、夢魔)
カイン
イエス・キリスト
(聖杯、聖槍など神の血を吸った遺物、あるいは『
龍の黙示録
』の悪霊など。)
イスカリオテのユダ
マグダラのマリア
ラザロ
彷徨えるユダヤ人
異端者
聖人
(遺体が腐敗しないのは吸血鬼の証拠とも、聖人の奇跡とも云われる)
実在の吸血鬼
オカルティスト
不死・長寿
(サン・ジェルマン伯爵、カリオストロ伯爵、クリスチャン・ローゼンクロイツなど)
× 出生の原因
特殊な遺伝・血統
妊娠中の母親の塩分不足、妊娠中に吸血鬼に睨まれた
新月や聖なる日、厄日の妊娠・誕生
私生児
7番目の息子
(7番目の男子から産まれた7番目の子供は呪われた人間で尻尾が生えているともいわれる。レスタトも生まれは7番目の子である)
赤毛や青い目
(スラヴ地域にそれらが少なかったことから異端視されたようだ。カインやユダが赤毛だったともいわれ、赤毛はユダの子とも呼ばれる)
歯や髪が異常に生えている
余分の乳首や赤い痣、奇形がある
赤い羊膜を付けて生まれた
(但し、存命中は“ヴィエドゴニャ”と呼ばれるヴァンパイア・ハンターとなる)
二つの心臓を持っている
(片方の心臓(魂)は決して死なないので、一旦死んだ後もヴァンパイアとして蘇る)
× 生前の原因
ヴァンパイアの血を貰った
(最もメジャーなパターン。ある種のヴァンパイアだけにできる、三回に分けて血を吸う、一旦瀕死に追い込むなど必要な能力や、やり方もあるようだ。血を吸われただけでヴァンパイアになってしまうと鼠算式にヴァンパイアが増えてしまうため、最近の文学作品などではヴァンパイアになるための条件は厳しくなる傾向があり、また、血で増殖していくため、純血を重んじたり貴族主義的な傾向を持ちやすくなっているようだ)
早過ぎる乳離れ、乳離れ後の授乳
洗礼前、あるいは破門、異端宣告された
(異端者は聖なる大地に受け入れられないと言われます。正教の地でのカトリック信徒やその逆、あるいはプロテスタントなど)
呪いを受けたり、自らの呪術によって変化した
(最近は、他のヴァンパイアによって変化させられたのではなく、自ら転化した者を“真祖”などと呼び、特殊・強力な能力を持つとされるコトが多いようだ)
精神病・発狂・脳への刺激
(血液嗜好症などの精神病。ロボトミー手術や古代中南米の開頭手術、『JOJO』シリーズの石仮面による人間の未知の能力の発現など)
犯罪など不道徳な生活を送ってきた
妊娠していたり、出産直後だった
(この頃にヴァンパイアに見られたり接触を受けたりすると、死後に変化したり、胎児に影響があることがあるとされる)
× 死時の原因
自殺や殺人、事故死で恨みを残している
(屍鬼や死霊になることも多いようだ)
溺死
腫瘍を患って死んだ
誰もいない時に死んだ
(適切な死時・死後の処置が行われないことによる)
雷に打たれて死んだ
(雷は神の罰ともいわれ、。罰を受けるということは罪人だったと考えられる)
分娩中に死んだ母親
早過ぎる埋葬
ヴァンパイアに殺された
× 死後の原因
本人の魂が成仏できずに肉体に留まっている
悪魔・悪霊が死体に憑依した
猫や鴉(鶏、カササギ、梟、牝犬、蝙蝠、少年なども)などの不浄な動物が埋葬後の墓を飛び越えた。
(ヴァンパイアの変身・眷属とされる動物に何かされたとも考えられる)
適切に埋葬されていない
死体が鏡に映った
(映った像の力を借りて魂が抜けやすくなるようだす。また、姿が二つになることで、魂も二つになってしまうと考えられる。地方によっては葬儀の際に死体の通り道の鏡や水を覆って映らないように扱う)
殺された者の復讐がなされない。
(ギリシアのある地方では殺された者の復讐がなされないと、殺された者は安息が得られず吸血鬼になるといわれる)
× それらの複合
妊娠・出産時のトラブルや奇形などの特殊な出生は逆に英雄にも共通し、死後の異常は聖人の奇跡にも共通する。犯罪や反宗教、精神病は社会の底辺と親和性が高く、血統重視は王侯貴族の近親婚、貴族制・民族主義やナチスなどの民俗浄化政策にも繋がる。細菌や遺伝子は最先端技術やSFに、また、イエス・キリストは歴史や宗教に、元来の吸血鬼伝承は民俗学、死体の腐敗については法医学や解剖学と要素は無限に広がる…。
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