ベストラルダ・ラーグ (Bestlarda=Larg):公爵(獅子20日生:37歳)
デューク。数百の騎士を配下に従える公爵。ガリオンヌの領主にして、国王オムドリアIII世の王妃ルーヴェリアの実兄であり、次期国王オリナス王子の後見人の最有力候補。
ラーグ家は五十年戦争の引き金になったデナムンダII世を祖に持ち、白獅子を紋章とするアトカーシャ王家の分家。五十年戦争でも将軍の一人として活躍し、畏国最強と云われる北天騎士団を擁している。
Chapter2. ゴルターナ公の失脚と、王位継承者であるオヴェリア王女の暗殺を狙い、オーボンヌ修道院から王女の狂言誘拐を計るが、教会の命を受けたディリータらの手によって失敗に終わる。
Chapter3. 国王の死後、元老院とゴルターナ公によるオヴェリア王女の即位に対し、それとは別に自分の甥であるオリナス王子を即位させ、自ら摂政の位に就いた。五十年戦争で没落した貴族や職を失った騎士を味方に吸収し、べスラ要塞に幽閉されたルーヴェリア王妃の救出を名目として、新王オリナスを総大将とした北天騎士団を派遣、獅子戦争を引き起こす。
Chapter4. 数ヶ月後、水害による食糧難や難民、反乱の頻発などから、膠着した戦線に早期決着を着けようと、拡大した各地の前線を構成する騎士団の8割を北天騎士団に加え、それを率いてベスラ要塞攻略を図るが、その途中、モスフングスの毒による陣営の混乱の中で、ダイスダーグ卿に刺殺された。
ボーアダム・ダーラボン (Bordam=Darabon):教官(処女4日生:52歳)
ガリランド王立士官アカデミーの老教官。初等課程の講義を受け持ち、新入生の教育に当たる。温厚なものごしと、講義内容の容易さで生徒からの評判も良い。しかし、話がくどくて長いのが難。一応、『千騎長』という武官に任じられているが、五十年戦争の時、一度だけ参謀として遠征に参加しただけで、実戦経験はほとんどない。
魔道士エリディブス
→10【その他】
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